星の願い

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(緑と話をする機会を作らなくては……彼女の気持ちは?あんな事があったけど俺はどう思われているのか?) 再びうわの空の午後の授業、いつの間にか部活が終わり俺は帰宅の徒につく 「ねぇねぇケンジ、今日うちに来ない?昨日たくさんお菓子作ったからあげたいの。みんなに持って帰って。」 下校中ずっと喋り続ける万梨阿……このマシンガントークは母親譲りなんだろう。 万梨阿の家でお菓子を受け取り別れ際にキスをして自宅に帰る。 「ただいまぁ……」 「おかえりなさいお兄ちゃん🎵今日はすき焼きだよ。」 パタパタと元気に走り回りながら夕飯の仕度をしているエプロン姿の小夜子。 (すき焼き?豪華だな。) とりあえず小夜子に万梨阿のくれたクッキーを渡した。晩飯を見にキッチンに行くとダイニングテーブルには千代さんが……千代さんは上下の白いスーツに身を包み頬杖をついている。 「千代さんおかえりなさい、最近何処に行ってたんですか?」 「……これ。」 差し出された大きな白い封筒 中を見るとお見合い写真だった。
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