786人が本棚に入れています
本棚に追加
「え……ってことは…………」
(もしかして秋月さんと翔汰君にも見られてた!?)
「ぬわああぁぁぁ!!!」
「うわっ!? お前……急に叫ぶんじゃねぇよ!」
バシッ
「った!!」
また頭を叩かれた。
「うわああぁぁぁぁ!一生の恥!なんたることを、私は……!!」
「あぁ、ったく……うるせぇな」
「ぐごっ」
手で口を塞がれた。
「むぐ!んごご!!」
ちょっと、何すんのよ!と私は言いたい。
「はぁ……お前って、ほんとに外見と性格違うな。……ってか、違いすぎねぃてっ!!」
私は爪を食い込ませて手を振りほどいた。
「ハァ、ハァ……」
息を切らせて咲を見ると、眉根を寄せて何やら手を摩りながら考えている様子。
「凶暴性もあり、か……。 ご主人様に逆らったらどうなるかってこと、ちゃんと教えてやらねぇといけないよなぁ?麻希」
咲の瞳がキラリと不吉に光る。
「ゔ……」
不覚にも怯んだ私だったけど、目はしっかり咲を睨んでいる。
「か、かかってきなさ――っ!?」
最初のコメントを投稿しよう!