専属

18/19
前へ
/323ページ
次へ
「え……ってことは…………」 (もしかして秋月さんと翔汰君にも見られてた!?) 「ぬわああぁぁぁ!!!」 「うわっ!? お前……急に叫ぶんじゃねぇよ!」 バシッ 「った!!」 また頭を叩かれた。 「うわああぁぁぁぁ!一生の恥!なんたることを、私は……!!」 「あぁ、ったく……うるせぇな」 「ぐごっ」 手で口を塞がれた。 「むぐ!んごご!!」 ちょっと、何すんのよ!と私は言いたい。 「はぁ……お前って、ほんとに外見と性格違うな。……ってか、違いすぎねぃてっ!!」 私は爪を食い込ませて手を振りほどいた。 「ハァ、ハァ……」 息を切らせて咲を見ると、眉根を寄せて何やら手を摩りながら考えている様子。 「凶暴性もあり、か……。 ご主人様に逆らったらどうなるかってこと、ちゃんと教えてやらねぇといけないよなぁ?麻希」 咲の瞳がキラリと不吉に光る。 「ゔ……」 不覚にも怯んだ私だったけど、目はしっかり咲を睨んでいる。 「か、かかってきなさ――っ!?」
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!

786人が本棚に入れています
本棚に追加