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「そうかぁ。やっぱクビか~」
隣で呟いたのは友達の莉真。
「はあぁぁぁ……」
で、今大きくくらぁいタメ息をついたのが私麻希。
「クビなんてあたし聞いたコトないわ!アハハハハハハ!!」
「む、む~……何もそんなに笑わなくてもブツブツ」
不機嫌に呟くと、莉真はゴメンゴメンと苦笑いで謝った。
「そんで、新しいバイト先見つけたの?」
「そ、それが……」
うなだれた私の反応から察したのか、莉真は
「まぁ元気出せ!」
と背中をバシッ!と笑顔で叩いた。
「!? いったいよもう!!」
「ハハハハハハ!」
豪快に笑う莉真を目尻に、私は小さなタメ息を漏らした。
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