独白

2/2
前へ
/91ページ
次へ
誰も居ない橋の上で、 僕はさよならを言った。 赤い海と黒い山、 見上げれば青い空があった。 この罪を、君と、 君と償っていきたい。 僕は見たんだ。 人類の罪を。 僕は罪になったんだ。 原罪から派生したんだ。 人類の罪の一つになったんだ。 今でも思い出すあの感触。 今でも思い出すあの感覚。 望んでやったのさ。 君のために。 君は頼んでないと言うけれど、 今でも、僕は あれが最善手だと思う。 そう思っている。 だから、僕は、 動かなくなった君と、 この罪を償いたいと思う。 それが、僕の、全て。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加