薬師の思い
3/3
読書設定
目次
前へ
/
91ページ
次へ
翌日、男はまた訪れた。 老人は出なかった。 その翌日、またも男は現れた。 老人は姿を見せなかった。 そのまた翌日、男は来なかった。 老人は安堵し、起き上がろうとした。 しかし、老人は起き上がれず、二、三日が過ぎた。 男は訪れた。 世話をしていた人間の旅立ちを見るために。 離れた墓地に訪れた。 どうしても渡せなかった物を渡すために。 その老人の墓には何時も、白い錠剤が置かれている。
/
91ページ
最初のコメントを投稿しよう!
1人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!