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「契約内容‘奴隷の契り’。
我、今ここに、彼の者と契約を結ばん!」
詠唱が終わると同時に魔方陣が光った。
光は収縮し、アイリスの首に巻き付き、鈴が1つついた黒い首輪になる。
「ちょっと…何よこれ」
「契約の首輪だ。黒は奴隷を意味する」
ガッガッとアイリスは首輪を外そうと試みるが
―バリッ
「…あ゛あぁああッ!」
首輪から電流が流れた。
―ガクッ
その場へ倒れ込み、両手をつく。
「無理に外そうとすると今のように電流が流れるぞ…ククッ」
「はぁはぁ…クッ」
また、アイリスは睨む。
アルフォードはアイリスの睨みを鼻で笑い、アイリスのもとへしゃがみ込んで首輪を引っ張り、無理矢理視線を合わせた。
「これが有る限り、お前は我から逃れることは出来ない」
―チュ
軽くアイリスの唇にキスを落す。
「…ッ」
アイリスは泣きながら睨みつけていた。
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