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  「キャァァァァッ!!」 体がグイグイと見えない力に引っ張られる。 ―バタン 隣にあった部屋へやって来た。 ―バッ 「ヘブッ!?」 誰かの胸へ顔からダイブする。 「…ちょ、いきなり何すんのよ!魔王アルフォード!!」 グイッと胸を両手で押す。 誰かとはアルフォードだった。 「ククッ、その反抗的な目つき…いじめたくなるな…」 片手でアイリスの腰を抑え、片方でアイリスのアゴをつかむ。 「イヤッ、離して!」 逃げようと抵抗する。 「‘俺に対しての抵抗禁止、魔法も禁止、逃げるのも禁止’だ。 守れるよな?」 アイリスの動きがピタリと止まる。 「クッ、この…卑怯者!」 「クックックッ、何とでもいうがいい。 お前が我に逆らうことはできんのだからな」 「…イヤぁ……ンッ」 唇が重なった。  
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