2/11
前へ
/33ページ
次へ
  アイリスがアルフォードの奴隷になってから三日がたった。 「だから…食欲がないって…言ってるじゃない!」 「しかし…」 アイリスはお城へ来てから一度も食事を口にしていない。 メルラはそれが心配だった。 「…いらないわ」 「…わ、かりました……失礼します…」 部屋を出ていくメルラは暗い表情をしていた。 ―グー… お腹が自らの欲求を訴えている。 「お腹…すいたな…」 空腹をまぎらわせようと布団を深くかぶる。 ―グ―… 「…クッ…なるな…」 お腹の音が邪魔して寝るに寝れない。 そんな時 ―コンコン… ドアがノックされ。 ―ガチャ… 「ククッ、ずいぶんと強情なんだな」 「魔王…」 アルフォードが入ってきた。  
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4804人が本棚に入れています
本棚に追加