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  「その表情…我好みだ」 チュッとアイリスの頬にキスを落とす。 キッとアルフォードを睨む。 「フフッ、ご主人様に向かって随分と反抗的なものだな。 自分の立場がまだわかっていないのか?」 クイッとアゴを掴み、自分の方へ向ける。 「…」 アイリスは目をそらさず、黙ったままだ。 「一応、わかっているんだな」 満足気に笑い、片手にシチューの入った皿を持った。 スプーンで一口すくい、アイリスの口まで持っていく。 「食え」 「嫌」 頑なに口を開こうとしない。 「毒など入ってはないぞ?」 「どうだか…」 「ふぅ…頑固だな」 やれやれといった感じで肩をすくめた。  
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