5/11
前へ
/33ページ
次へ
  「では、強行手段だ」 アルフォードはスプーンですくったシチューを口に含んだ。 「…何する気?」 ームグムグ、ゴクン。 そして飲み込む。 「ほら、薬など入っておらん」 シチューを食べてもアルフォードに異常はない。 「だから食え」 「…」 黙るアイリスを見てアルフォードはまたシチューをすくって口に含んだ。 「…ふむ!?」 強引に唇をわり、口移しで食べさせた。 「な?何ともないだろう?」 「ゴクン……美味しい」 ボソッと呟いた。 「そうだろう? あとは自分で食べろ」 アイリスは上半身を起こし、アルフォードから奪い取るようにシチューを取ると食べ始めた。  
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4804人が本棚に入れています
本棚に追加