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そんなアイリスを見てアルフォードは笑った。
「ククッ…ハッハッハッ…いい…実に良いぞ。
アイリスとやら、その根性気に入った。
我の嫁にならないか?」
「…冗談じゃないわ…」
アイリスは笑みを浮かべるアルフォードを睨み付ける。
「今、我の嫁になれば、このまま殺さないとしよう…どうだ?」
フッとアイリスは鼻で笑った。
「交渉…決裂ね…」
アイリスは床を蹴り、今度は炎の魔法で斬りかかった。
「残念だな」
「え?」
―スッ
体をずらして避け
―ドゴッ
重い拳をアイリスのみぞおちへ叩き込んだ。
「ゴフッ」
血を吐き、ぐったりと体から力が抜ける。
「私…の…負けよ…煮る…なり、焼くな…り…好き…に…しな…さ…い…」
意識が薄れて行く。
「ククッ、ならば‘―――――’」
意識は暗闇へ沈んでいった。
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