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「…んっ…」
目を覚ますと見覚えのない天井が飛び込んできた。
「!?」
びっくりして、慌て上半身を起こした。
―ズキッ
「…ッぁ…」
体に激痛が走り、前かがみにうずくまった。
「痛ッ…何処よ…ここ…」
アイリスが寝ていたのは真っ白なダブルベット。
とても広い部屋。
クローゼット、タンス、テーブル、ソファーがあった。
「…!いつの間に…」
自分の姿を見ると薄ピンク色のネグリジェを着ていた。
「…私は確か…魔王と戦って…敗れて…それから…ッ!」
意識を失う直前に言われたことを思いだし、体の痛みを無視して、ドアノブを握る。
―ガチャ…
―我の奴隷となるがよいー
「アレが本当なら…逃げなきゃ!」
「何処へ逃げるんだ?」
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