本当のココロ

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ

本当のココロ

タケシくんは幼稚園にいても、お家にいてもタケシくんの居場所はありませんでした。なぜなら最近、知らない女の人がタケシくんのお家に出入りするようになったのです。パパはその女の人と、とても仲良く話したり出かけたりしてタケシくんは寂しくなってしまいました。しかしそれでもタケシくんはみんなの前では笑顔でいました、心にウソをつき、自分を犠牲にしながら…ある日いつものようにイジメられてお家に帰ると、お家の中はカラッポになっていました。タケシくんは嫌な予感がしましたが、それでもパパを信じてお家の待っていました。涙を必死でこらえながら…「ママ…パパ…会いたいよ…さみしいよ…」声を噛み殺しながら…あれから何時間たったのでしょうか。お腹がすいても何もなく、タケシくんは外えと出て行きました。ついた場所は、ママのお墓の前でした。お墓の前に立つとタケシくんは急に泣き出しました。「ママ…会いたいよ、ママ…辛いよ…」といいながら大声で泣き叫びました。気が付くとタケシくんはママの前で、ぐっすり眠ってしまいました。朝になり幼稚園には園児たちが集まりはじめました。しかしタケシくんの姿はそこにはありませんでした。タケシくんは今は無き幸せだった頃のお家に向かってました……
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!