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タケシくんはおばあちゃんに、また来ることを約束して引っ越す前のお家にむかいました。太陽もすっかり落ち、周りも暗くなっていました。しかしタケシくんは引き返そうとはしませんでした。しばらく歩くと見覚えのある場所につきました、しかし一つ無いものがありました。それはタケシくんやパパ、ママが楽しく住んでいたお家が無かったのです。そこにあったのは、ガレキの山でした。タケシくんはガレキの中に入っていきました。すると何故かタケシくんの目から涙が出ました。ママやパパとの楽しい想い出がよみがえってきたのです。たまらずガレキの上で泣き崩れていると、タケシくんの腕に何かやわらかいフワフワしたものがあたりました。タケシくんは周りを見渡したしたが、なにもありませんでした。気のせいかと思い、帰ろうとしたときです。何処からか「男の子がそんなに泣いて…」っと声が聞こえてきました。「誰!?誰なの…」とタケシくんが言うと、「ボクだよ。ボク」と言いながらクマのヌイグルミが出てきました。そのクマのヌイグルミはパパとママが買って来てくれた。大切なヌイグルミでした、しかし引っ越しのときママのことを思い出したくないとパパに言われ捨てれたはずでした。しかしクマさんはタケシくんの目の前にいて、しかもしゃべっているのです。タケシくんは驚きましたが、一人でいるよりは良いかと思い連れて帰りました。
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