PHANTOM

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卯月「そうか。ごめんな…頼りない兄貴で……飛月じゃなくて……俺が死ねばみんな幸せだったのかな?」 飛月「どうして?」 卯月「俺は霧氷家の長男として勉強から何から何まで英才教育を受けてきた。そのせいで感情は欠落。こんなに明るい姿は作り物の俺だから。でもだれも俺の中身を気にする奴はいなかった。愛想笑いの俺しか見なかった。でも飛月は心からの笑顔を人に向けていた。俺が作った友達の何人かは俺を裏切って飛月の所に行った。葬式であいつらは俺に行ったんだ。お前が死ねば良かったなって……!」 飛月「………」 卯月「結局人間なんて裏切る事で成り立つ関係なんだ…………お前も俺を裏切った。」 飛月「なに言ってんの?兄さん……」 卯月「お前も聖恋の事がすきなんだろ?今でも。」
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