PHANTOM

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卯月「だから聖恋に憑く事が出来るって分かってたんだろ。………もう隠すのはやめてくれ俺だって気づくさ。もう誰にも裏切られたくない……!」 飛月「僕は隠してなんか無かった!ただ……言う機会を逃してしまっただけなんだ…」 卯月「隠す気なんてなかった?言えなかった時点で隠してたんだよ。所詮お前も他の人間と一緒で死ねば良かったって思ったんだろ!?………正直に言ってくれよ…… もう…裏切られて傷つくのはうんざりなんだ……。 」 飛月「最初は何で僕ばっか人の病気を背負わなきゃならないんだって何回も思った。でも卯月は負い目を感じて僕の分まで勉強も頑張ってた。聖恋の事だって聖恋が兄さんに告白するまで兄さんも聖恋の事我慢してた事も分かってた。だから幸せになってほしかった。兄さんはなにもかも我慢ばっかりしていた今だって聖恋と結婚しないつもりなんだろ?」 卯月「今の俺じゃあ聖恋を幸せにしてやれない。それなら…いっそ姿を消すことが出来るならそうする。」 飛月「そんなの認めない!兄さんは愛し合ってる二人が一緒に居る事の価値が分かってない!二人で一緒に居るから幸せなんだ!」
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