14才の冬

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面会時間が終了した時間に佐伯先生がやって来た。 佐「玖雨君聞かせてくれるかい?」 玖雨「はい。僕後もう少しで死ぬって医者に言われたんです。まぁ12年前の話ですけど李玖もその事は知っています。それで僕がもし死んだら李玖が僕の分まで幸せに生きてって約束したんです。分かったって言ったからこれで大丈夫…って言ったらいきなり泣き出してなんでそんな悲しそうなの?って言われて僕は全くそんなつもり無かったのに…ッ」 話してたら僕まで泣けてきた。 佐伯先生は優しく 「辛かったんだね。僕には11才年の離れた妹が居るんだ僕が今23だから12才で両親共に医者だから家は医者の家系なんだ。で妹は僕の勤務時間中は一人で居るんだ。だから君の妹を思う気持ちは凄く分かるよ。でも余り自分を思いつめちゎだめだよ?ゆっくり考えて行けばいいから。そうすればきっと玖雨君の気持ちが理解できるよ。」 佐伯先生はずっと頭を撫でてくれてた。 それが凄く心地良かった。 玖「僕医者になりたいんです。先生みたいな優しくてカッコイイ皆から信頼される医者に。僕でもなれるかな?」 佐「そんなこと言われると照れるな。でも玖雨君なら僕以上の医者になれるよ。頑張って応援するから。」 やっぱり佐伯先生は凄い。 気持ちが凄く楽になった。 僕もこんな先生になりたいな。
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