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昼前になって梛貴黎ちゃんがあることを聞いて来た。
「奏志君って暇なの?」
ってそりゃあ一時間おきにきてれば暇人だと思われるかもしれないけど佐伯先生はけして暇人な訳がない。
むしろ忙しい位だ。
何てったって大学病院だし有名な瀬貴黎学園大学の病院だし。
でもいつも僕達の事を心配して来てくれる。
と話すと梛貴黎ちゃんは
「奏志君ってやっぱり凄いな!」
って言ってた。
昼になって佐伯先生がやって来た。
佐伯「梛貴黎お弁当。」
梛貴黎「ありがとう!奏志君が作ったの?」
佐伯「僕が作ったのじゃ食べれないの?」
梛貴黎「食べるに決まってんじゃん!学校のお弁当はいつも奏志君が作ってるのに!」
そんなこんなで昼が終わって楽しく遊んで居ると病院で一番忙しい時間になって佐伯先生が二時間おき位のペースでしか来れなくなった時梛貴黎ちゃんが寂しそうな顔をしていた。
玖雨「梛貴黎ちゃん寂しいの?」
梛貴黎「あっ…え~と少し…」
なんて会話をしているともう時刻は六時。佐伯先生が来て
佐伯「ほら梛貴黎帰るよ?」
梛貴黎「嫌!!私もっとここに居たい!帰るなら奏志君一人で帰りなよ。」
佐伯「勤務時間までって言っちゃったじゃんよ。父さんと母さんに」
玖雨「僕達は良いんで泊めてあげて下さい。」
佐伯「分かったよ。じゃあ僕は帰るよ。」
梛貴黎「帰っちゃうの?(寂しそうに服の袖を掴む)」
佐伯「ごめん。僕も泊まって行くよ。」
梛貴黎「ごめんね。奏志君。(抱き着く)」
佐伯「良いよ。気にしないで。(優しく抱き返す)」
この二人は何か訳がある。
そう感じ取った玖雨。
皆が寝てから佐伯先生に聞いてみようと思った。
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