14才の冬

3/7
前へ
/134ページ
次へ
玖「李玖僕は14才になれて嬉しいよ。」 李「うん!」 玖「でも怖いんだ…」 李「何が?」 玖「僕は18まで生きれば十分って医師に言われただろ?だからあと四年本当に生きて一緒に居られるのかなって…」 李「何言ってんの!玖雨は生きてるに決まってんじゃん!アタシがついてるんだから死ぬ訳無いし!」 玖「へへ…心強いや…」 玖「でも僕が本当に死ぬようなことになったら李玖が僕の分も幸せに生きて欲しい。これは願いじゃない約束だよ。」 李「分かった!」 玖「これで大丈夫…」 李「どうして…どうして玖雨はそんなに悲しそうなの?アタシ玖雨の為に頑張ってるのに…」 玖「え…僕そんな顔してた…?」 李「そんな悲しそうな顔してたらアタシ…アタシここに居ない方が良いって思うじゃん!」 李玖は泣きながらこう言い病室から出ていった。生まれて初めての喧嘩は凄く胸が締め付けられる位切なかった。 それから一週間ぐらい李玖は僕の病室には来なかった。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

168人が本棚に入れています
本棚に追加