霧氷 卯月

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聖恋「はじめまして!氷城聖恋です!」 玖雨「ひっ……響哉玖雨です……。」 僕は今凄く驚いて居ます。 霧氷さんが婚約者と言ったので霧氷さんと同じくらいの歳だと思ったら 「17才の高校2年生!」 と言った事に凄くびっくりした。 玖雨「あの……霧氷さんについて教えて下さい。」 聖恋「ごめんどっちの霧氷?」 玖雨「へっ?えっと霧氷卯月の方です。」 聖恋「あーうーくんの方ね。 じゃあ話すわね。事情は本人に聞いてるから。 今どっちの霧氷って聞いたのには卯月には双子の弟が居た。」 玖雨「居た?」 聖恋「霧氷飛月(ひづき)。彼は生まれた時から体が弱く家の中を出歩く事さえままならなかった。そんな飛月は唯一外の景色を教えてくれる兄が大好きだった。その兄が霧氷卯月。卯月は小さい頃から英才教育を受けレッドフォード学園大学に結智達と一緒に入った。彼は推薦がなくても入れるからね。」 玖雨「子孫だから?」 聖恋「そう。そして卯月はレッドフォード学園大学は半全寮制でしょ?でも卯月は寮には入らず飛月の下に毎日帰った。それが5才の時。 ある日あれはふたりが15才だったかな?飛月は卯月の異変を感じた。 卯月は何気なく接して居たけど長年一緒に居続けた飛月には分かった事だった。」 玖雨「何ですか?それって……」 聖恋「飛月は2ヶ月前に手術をしていた。胃の手術。悪い部分を切って移植した手術。その半分を移植したのが卯月だった。 飛月はいつもお粥みたいのしか食べて居なかった。卯月の話を聞きながらいつもいつかは食べてみたいなって言ってた。だから卯月は飛月に食べたいと言ってた物を食べさせてやりたかった。だから飛月に胃を半分あげた。」
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