霧氷 卯月

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空朶「初めまして。真央空朶です。ずっと憧れてました!」 玖雨「何か照れるね。あっ本題で……」 霖兎「そうですね。何処から話しましょうか……では結智との関係からですね。僕は今22です。結智は25で三歳差ですね。結智と初めて会ったのは二才の時でした。父は一橋家の次男でした。兄は生まれた時から注目されながら育ち、弟の父は普通に育ちました。父は20の時一橋家を出ました。そして当時から付き合っていた母と結婚しました。父と母は幼なじみでもありました。でも母には両親が居なく孤児院で育ちました。誰にも相手にされずに生きてきた二人は気持ちも通じ合ってました。父は家を出てからすぐに結婚しました。母の苗字橘を苗字にしました。」 玖雨「今でも一橋を名乗ろうとは思いませんか?」 霖兎「思いません。一橋には立派な後継者が居ますし父は一橋を名乗れたはずなのにそれを行わなかった。という事は僕も名乗る気はありません。」 その時の霖兎の目は決意が揺らがず一点だけを見つめてた。
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