霧氷 卯月

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玖雨「でも何で謎のプリンス何ですか?あんまり謎には感じないんですけど……」 霖兎「今はね……仲のいい友達もたくさんいる。でも高校生の時は空朶を守る一心で学校に行ってた。勉強するためでも遊びに行くために学校に行ったんじゃない……空朶が満足して暮らせる為に学校に行ってた。高校3年の冬に僕入院したんです。」 玖雨「どうしてですか?」 霖兎「学校に行って帰ってからすぐ空朶とご飯食べて寝かしてその間に宿題やったりしてバイト行って朝バイト先からそのまま新聞配達して空朶を起こしての繰り返しで寝る暇なんて無かった。その時に学校で倒れたんです。」 ‐‐‐‐‐ バタンッ!! 女子生徒「たっ橘君!?大丈夫!!」 先生「誰か救急車呼んで!」 蓮「大丈夫か!?霖兎!!空朶どうすんだよ……伝えなきゃならないのに……悲しませたくないくせにこれじゃあ悲しませてるだろうが……」 奏志「疲労だよ。結智・卯月。でもこんなになるまで……」 結智「どれ位入院が必要?」 卯月「最低でも一ヶ月……」 結智「瀬貴黎の受験に間に合わない……」 卯月「瀬貴黎じゃなくてもレッドフォードでも別に霖兎の実力なら行けるよ!瀬貴黎も世界で有名だけど……」 結智「日本から離れる訳には行かないんだ……空朶が居る限り……」 空朶「私……邪魔だ……(涙声)」 結智「そんな事ない!霖兎がそんな事思ってない!」 空朶「でも……」 霖兎「邪魔じゃないよ……」 空朶「本当に……?」 霖兎「うん…」 ‐‐‐‐‐‐
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