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「神谷さぁん♪」
「はいはい」
久々に小野くんと飲みに行った
そしたら何故だか小野くんはヤバいくらいに酔って必要以上に僕に絡んでくる
「神谷さぁん…おれ、どーしよ…」
「あ?なにが?」
「すきなひと、できちゃいましたぁ~」
ヘラヘラと笑い僕を見る小野くん
そんな事言われると思ってなかった僕は呆然と小野くんを見つめ返した
「すごくかわいいんですよ~♪おれがなにかいうたびにビクビクしちゃってぇ~強がりだけどホントは弱くておれがまもってあげなきゃ~てぇ♪」
「そ、そうなんだ…」
そうやって話す小野くんはホントに幸せそうで、ホントに、その人が好きなんだって...
「小野くん、そろそろ帰ろっか」
「んぅ~…」
何とかして笑顔を作って小野くんに話しかけると、小野くんはすでに夢の中の住人になっていた
「おの、くん…」
好き。
好きなんだよ、
キミのことが…
好きなんだ………
「気付けよ、バカ輔…」
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