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「どうしたの?浩史…」
「なんにもないよ」
「そっか…」
「うん。
…ねぇ、小野くん」
「…んっ…」
「スキあり」
小野くんにキスをしてやった
こんなことするなんて普段の僕じゃありえない
だって、小野くんでさえ目を丸くしている
「ホントに、どうしたの?浩史さん……」
「……スキ」
「はい。俺も、スキですよ」
そして小野くんの顔が迫ってきたから必然的に目を閉じると
「ゴホンっ!!
あの、僕が居ること忘れてるでしょう!あんたら」
上から咳払いが聞こえて見上げると諏訪がいた
「今は、ラジオの待ち合い。ここにいたのが僕だったからいいもの……」
「じゃま、しないでよ。諏訪。」
僕がそう言うと諏訪はため息をついて
「待ち時間はまだ30分ありますから、間に合わせてくださいよ」
一言だけ言って出て行った
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