試合直前

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そのまま俺は裕也と昇降口へと伸びる道を歩いた。 今日は日曜日だけど、学校に用事があって来たのだろうか。 ちらほら上級生の姿が見えたりする。 「ところで晃。もう入る部活決めた?」 裕也は鞄を掛け直しながら、そう聞いた。 「あぁ。」 だって俺にはあれしかない。 「えっ何何?何処に入んの?」 やけに興味津々で聞いてくる裕也。 こいつとは長い付き合いだ。 本当は俺が何処に入るのかくらい分かっているくせに。 きっと俺に言わせたいのだろう。 俺は仕方なく口を開いた。 「そりゃもちろん…」 と、その時。 どんっ! 俺は何かに思いっきりぶつかってしまい、驚いて立ち止まった。 .
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