363人が本棚に入れています
本棚に追加
/460ページ
そのまま俺は裕也と昇降口へと伸びる道を歩いた。
今日は日曜日だけど、学校に用事があって来たのだろうか。
ちらほら上級生の姿が見えたりする。
「ところで晃。もう入る部活決めた?」
裕也は鞄を掛け直しながら、そう聞いた。
「あぁ。」
だって俺にはあれしかない。
「えっ何何?何処に入んの?」
やけに興味津々で聞いてくる裕也。
こいつとは長い付き合いだ。
本当は俺が何処に入るのかくらい分かっているくせに。
きっと俺に言わせたいのだろう。
俺は仕方なく口を開いた。
「そりゃもちろん…」
と、その時。
どんっ!
俺は何かに思いっきりぶつかってしまい、驚いて立ち止まった。
.
最初のコメントを投稿しよう!