運命の文化祭

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「やぁっ!ライデン君。今日の文化祭に出す例の奴、完成したかい?」 ポートライト学園、第二理科準備室。 そこから、のんきな声が聞こえてくる。 「しーーっ!!そんな大声で喋らないでくださいよジゼルさんっっ!危うく大惨事になるところでしたよ…」 しばらくして、聞こえたもう一つの声。ライデンと呼ばれた少年のものである。 『…タイムマシンのとこについてなんだけど…』 今度は囁き声で話すジゼル。 …そう、例の奴とは ―タイムマシンのことである ライデンは以前から、タイムマシンの研究をしていた。 そして、何度も失敗を重ねながらもついにここまで完成したのだ。 …だが 『ええ、私もそろそろジゼルさんに話そうと思ってました』 『文化祭で発表するんでしょう?』 『いえ…実は…』
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