運命の文化祭

4/5
前へ
/131ページ
次へ
遠ざかるジゼルの声を最後に ライデンは学校を飛び出した。 そして、ほとんど全員の生徒が集まっている校庭へと足を踏み入れる。 その時の瞳は 深い悲しみと悔しさの涙で濡れていた。 「…ごめんなさい。ジゼルさん」 自然と漏れ出した震える声。 それと同時に落ちた一滴の涙。 まるでスローモーションのように 雫が落ちてゆく そして、地面に落ちた …その時だった。 「!?」 ものすごい轟音と共に、突然光りだした学校。 全員が、学校のほうへと目を向ける。 「まさか・・・!!!」 そう呟き、ライデンは走り出した。 光に消えゆく学校のもとへ。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加