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遠ざかるジゼルの声を最後に
ライデンは学校を飛び出した。
そして、ほとんど全員の生徒が集まっている校庭へと足を踏み入れる。
その時の瞳は
深い悲しみと悔しさの涙で濡れていた。
「…ごめんなさい。ジゼルさん」
自然と漏れ出した震える声。
それと同時に落ちた一滴の涙。
まるでスローモーションのように
雫が落ちてゆく
そして、地面に落ちた
…その時だった。
「!?」
ものすごい轟音と共に、突然光りだした学校。
全員が、学校のほうへと目を向ける。
「まさか・・・!!!」
そう呟き、ライデンは走り出した。
光に消えゆく学校のもとへ。
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