【第二章】

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おお。 この学校にもまともなやつがいたか。 「ぁりがとぅ……」 俺は差し出された手を取り、打ちつけた鼻をさすりながら起き上がった。 …………お~… なんかこの人の周りに満開の薔薇が一面に…………おっと。危ない危ない。 そいつは少し驚いた顔をして俺の顔を見た。 ………なんだこいつ… なんか……じりじりと近寄って俺を見る見る。 顔が近いっ! いくらなんでも見過ぎだお前は! ようやくそいつが顔を離すととても驚いた顔をしていた。 本当になんなんだこいつは 「蓮!」 そこを父さんが男どもをかき分けてこちらに向かってきた。 「父さ「理事長。」 オイオイ。遮んなヨ。 するといきなり薔薇のあいつ(勝手に命名)がペラペラと話し出した。
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