【第二章】

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「理事長! いつも言ってるではありませんか!正門から入られると大騒ぎにッ!?」 あ。 「「橘様~~っ!!」」 力説していたそいつにいきなり生徒達が群がっていく。 人気なんだな……… うっ羨ましくなんて無いんだからな!? 「きっ君達!僕は今説明…」 薔薇(橘だっけ?)に向けられるのは数十人からの うるうるした目…… そう、まるで… 「チワワ……」 俺はチワワ君達に聞こえないような声でボソッと呟いた。 「蓮!」 「ん?」 俺が声を出したと同時にがしっと腕をつかまれる。 「逃げるよ!」 そして引っ張られる。 「ちょっ、理事長!話はまだ終わっていません!」 「後で理事長室来て~」 橘?の切羽詰まった声に全速力で走りながら軽く答える父さん……… もう、ドンマイとしか言いようがねぇな。 橘  
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