【第二章】

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父さんよ。 近づくなって言ってたような気がするのは俺だけかい? すると橘が父さんに近づいてコソコソと話し出した。 …………ナンダヨナンダヨ 内緒話ですか? 俺だけ1人寂しいじゃんよ 「コソコソ」 「コソ‥コソ」 「コソコソ」 「コソ‥コソ!?」 ああもう…内緒話だって思ったら全部コソコソに聞こえる……… …よし! 「寂しいな―…」 俺は父さんのそばまで行き、袖をちょこんとつまんで、 目だけ上げて眉を八の字に下げた。 注※橘「なっ!//」 注※父さん「…………」 橘よ…真っ青を通り越して真っ赤になっちまうほどキモかったんだな…俺… 父さん…そんなに俺を凝視しないでくれ。 泣けるから 「どこで習ったの…それ…」 ふと父さんが口を開いた。 「中学の頃、こうやったら遅刻とか許してくれたから。」 「~っ//」 「橘君、君は教室に戻りなよ。」 まだ赤くなっている橘を父さんは哀れな目で見ながら教室へと促した。 、
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