【第三章】

2/7
前へ
/152ページ
次へ
父さんはどこかしらに電話をかけている。 …ルームサービスみたいな感じかな? 食堂を見てみたかった俺は少し不機嫌 「蓮、何か食べたいものある?」 「別にない」 本当は大好物が食べたかったけど、なんとなくやめた。 俺が無愛想な返事をすると困った顔をした父さんが見えた …ちょっとひどかったかな せっかく頼んでくれてるのに 電話口に向かってなにやら話している父さんに少し罪悪感 「じゃあもうすぐ来るからちょっと待っててね!」 俺は返事もせずただ座って自分の膝を眺めていた。 それから間もない1分後 なにかの機械音が部屋に響いた ……まさかな いくらなんでも早すぎるような気がする 「どうぞ」 「失礼します」 父さんが応えると、その言葉に応じてスーツを着た男の人が料理を積んだカートのような物をひいて入ってきた。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7737人が本棚に入れています
本棚に追加