【第一章】

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「なっ何でいきなり?」 「いきなりじゃないわ。前から決まっていたのよ。」 嘘つけ! どうせ俺の寝起きがどうとかだろう 「……………」 ほら、兄貴なんか放心状態じゃないか! 「ちょうど恭が理事長をしている学校だから、貴方もきっと気に入るわ。」 恭とは俺の父さんの名だ。 桜乃恭(サクラノキョウ)多分知らない奴は居ないくらいに有名。 ………自分で言うと痛いな。 「………はあ」 どうせ母さんの事だ。 言い出したら実行する。 「…分かったよ」 「え…本当に行っちゃうの?」 あ、やっと帰ってきた。 「と言うことで。 明日には学園に向かうから。今日のうちに荷物纏めておいてね。」 ……相変わらずな母親だ 「蓮ってば!本当に行くの?」 そんな目で見ないでほしいんですけど 兄貴 「しょうがないよ。あの母さんが言うんだから。」 ……別に寂しいくないし ………うん。
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