龍に仕える梟

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殿には振り回されている、 というか何というか・・・。 それは今日も起きたのでした。 「みき、お前先行ってろ」 「・・・御意に、殿」 私達は未だ18歳。 高校三年生です。 学校というものに通わなければ なりません。 ・・・これは自慢ではない、と 先に申し上げておきますが、 私達主従は所謂、容姿端麗。 要するに「イケメン」という 類なのです。 特に殿は多くの支持者(ファン)が 居ますが、過ぎた行動にお悩み のようです。 調査を兼ね、私が先に校門へと 赴き、その間に殿は裏手より 校内に入る、としています。 ですが毎回同じパターンでは 察しがつかれてしまいます。 そこで、私はまた活躍する訳で ございます・・・。 「・・・早かったな、みき」 「いえいえ。  化かし騙す事は得意分野に  ございますから。  殿こそ、『術』をお使いに  なられましたでしょう?」
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