3人が本棚に入れています
本棚に追加
オーフィンは、そのままベットに倒れこむ。
しばらくすると、寝息をたてて寝てしまった。倒れた彼の耳には、小鳥の囀りだけが聞こえているだろう。
「……ろー
おーい、起きろー」
俺の耳元で誰かが叫んでいる。
「んー、もう少し経ったら……」
俺は、寝ぼけながら返事を返す。
「あっ、そう。
それじゃあ、朝ご飯は要らないのね。
お客さんにあげちゃうわよ」
「そりゃ、だめだ」
起き上がると、横には金髪の女性が立っていた。
「やっと起きた。
呼んでもなかなか降りて来ないから、もしかしたらと思ったけど寝てたとはね。
ほら、早くご飯食べてちょうだい。 今日は、色々手伝ってもらうんだから」
そう言うと女性は、早々に下へ降りて行った。
オーフィンは、未だに寝ぼけているみたいで、やっと動くと窓を開けて背伸びをした。
外には、無邪気に走り回る子供たちや世間話をしている女性たち、客を呼び込む様々な店の亭主が見えた。
「今日も、いつもの町だな」
最初のコメントを投稿しよう!