旅する者

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オーフィンは、そのままベットに倒れこむ。 しばらくすると、寝息をたてて寝てしまった。倒れた彼の耳には、小鳥の囀りだけが聞こえているだろう。 「……ろー おーい、起きろー」 俺の耳元で誰かが叫んでいる。 「んー、もう少し経ったら……」 俺は、寝ぼけながら返事を返す。 「あっ、そう。 それじゃあ、朝ご飯は要らないのね。 お客さんにあげちゃうわよ」 「そりゃ、だめだ」 起き上がると、横には金髪の女性が立っていた。 「やっと起きた。 呼んでもなかなか降りて来ないから、もしかしたらと思ったけど寝てたとはね。 ほら、早くご飯食べてちょうだい。 今日は、色々手伝ってもらうんだから」 そう言うと女性は、早々に下へ降りて行った。 オーフィンは、未だに寝ぼけているみたいで、やっと動くと窓を開けて背伸びをした。 外には、無邪気に走り回る子供たちや世間話をしている女性たち、客を呼び込む様々な店の亭主が見えた。 「今日も、いつもの町だな」
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