旅する者

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「お早うございます、ライラさん。 旦那が帰って来るまで、今日も用心棒をやらせて頂きます」 ゼルは、ライラと呼ばれた女性に向かって胸を叩いた。 「それは、有難うございます。 …そうだ、朝ご飯があるので食べません? 結構残っちゃったんですよ」 ゼルの言葉に笑顔で応えるライラ。 すると、俺の方を向き出した。 「オーフィン、早く食べて買い物に行ってきてね」 そう言うと、ライラは部屋に戻って行った。 その後を、俺とゼルが向かう。 ゼルは、何故かスキップしながら… 「いやぁ、やっぱりライラさんの手料理は美味いですね」 小さいテーブルに乗っている料理を食べているゼルが叫んだ。 「そうですか? お代わりあるのでたくさん食べて下さいね」 そんなゼルをライラは微笑みながら話している。 他の人から見たら、溺愛夫婦にしか見えない。 「姉さん。 あまり、ゼルに食わさない方が良いんじゃない? この前みたいに、寝ちゃうかもよ」 この光景を打破したい俺は、姉であるライラに話した。
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