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そういえば聞きたいことが...
なんで私と同じ制服着てるの??
蓮寺君に聞いてみようか…‥
いくら可愛いくても男の子ってわかる。中には、女の子としか見れない人も居るけど…‥
男子校なのに直ぐ制服渡された時点で可笑しいって気付くべきなんだけど…‥
まただし…‥。
この学園来てなんか抜けてる。
しっかりしなきゃ。
―――バァーン。
突然、勢いよく扉が開いた。
そしてズボンの制服2人とスカートの制服1人が、入って来る。
すると――…
『龍次様ーー。』
待ってました!と言わんばかりに黄色い声が上がる…‥
えっ?
き、黄色い...こ..え..
「えっっっーーーー!!き.き..黄色いぃーー?!」
あまりの驚きに心の声を発すると
椅子から立ち上がってしまった。
すると目線が集中。
ギクッ……
「……………。」
あははハ...
取りあえず何も事も無かったかのように席に着く…‥。
けど……
入口から嫌なほど感じる視線。
スカートを握りその手を見つめる。
大人しくするつもりが...
「お前誰だ。」
入口の方から聞こえる、冷たく冷めた声。
きっと龍次様と呼ばれてた人だろう。
「………。」
あんたが来るの遅いから私の事知らないんでしょ。
心の中で喧嘩を売ってみる。
「おい。」
いつの間にか私の横から声がする。
何よ?
男にキャーキャー言われて喜んでる奴何かしらないし。
相変わらず下を向いたままの私。
「おい!」
えっ..
突然、手首を捕まれた。
い.や..だ.....
――嫌。
離して……離して………
あれ?
何?この感覚。
頭の中がくらくら……。
怖い―――。
「離して!」
思い切り手を払う。
頭の中が朦朧とする。
何..あれ..??
「おい。」
「どうした?」
意識が
遠退く――――。
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