ささくれ
3/3
読書設定
目次
前へ
/
518ページ
次へ
彼女がにこにこしながら、ちょっと声を荒げた僕を見ている。 この子は僕がすきなんだなぁ、と手に取るようにわかって、なんだかあたたかくなる。 「ほら、手出して」 「はい」 素直に差し出された彼女の華奢な手にできた小さなささくれを、僕は爪きりで丁寧に切っていく。 綺麗な手。 決してそんなことはしないけど、僕はこの手をいくらでも慈しめるように、いつだって折ってしまうこともできるのだ。
/
518ページ
最初のコメントを投稿しよう!
78人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
21(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!