序…叶京介…

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そうだ… これは夢。 遠い昔の。 今はもうあまり思い出せない昔… いつも幸せで。 毎日が笑えて。 愛おしい夏の日だ。 僕は家族とキレイな丘へピクニックに行った。 母さんと父さんと弟と僕で。 幸せだった… そして記念撮影したんだ… ――――これからはずっと一緒だよって…―――― ピシャリ… 目の前の絵がひび割れる。 そうだ…こうしていつも悪夢に襲われる。 …起きよう… そう。 これが僕の目覚め。 叶京介という人間の朝なんだ…。
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