第1話

11/22
前へ
/39ページ
次へ
それが五月の話 その四ヵ月後 「実は娘夫婦と同居する事に決まってな、ついでにこの家も改築しようって話になったんだ」 お爺様はうきうきとその話を私に告げた。 「改築中はワシは娘夫婦ントコに世話になる。悪いがその間あんたも友達の家とかに泊まっててくれないかな」 玉さんは1LDKのアパート暮しでイヴァさんは5人家族 何か月かかるかわからない改築の間厄介になれる訳ないです… でも 「わかりましたっ」 いずれは一人暮らしをする身 今からその厳しさに耐えるいいチャンスだと思う事にしましょう!! そうです!! 何事も考えようで吉にも凶にもなるのです。 たとえそれがお金が無くてセールで買ったテント暮らしだとしても…! ちなみに今はバイト中です。 「おばちゃんここ早く終わらせてよっ通れない」 会社の人です。 「あ、はいっ」 「え!?男子高生!?」 噂にきく、しつこい新聞勧誘が来ない代わりに蟻や蚊やナメクジがテントに入ってきても数日前の台風のように飛ばされそうになっても 「ネーバーギブアップ!めげてはだめです。住めば都!住めば都です…!」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加