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私は半泣きながらにひたすら拭き掃除に専念
「あの子が入ってから仕事が楽だわねぇ」
真夜中
「あーあ、もうこんな時間か。毎日、夕食が出前か外食だと疲れちゃうなぁ」
「じゃあ…フランシスが作れば…いい…」
「作ったって文句言うじゃない」
「ん…朝から豪華フレンチコースとか出されたら…文句の一つも…言いたくなる」
「ヘラは頭いいくせに家事一般だけはダメだし、やっぱだらけた男二人暮らしには“花”が必要だねぇ。花ってのはレディの事さっ」
「…気楽…フランシスは…」
「何を言う花あってこその男じゃないか…おんやぁ…あれは菊君じゃないかぁ?」
「さすが…可愛い子の名前…すぐ覚える」
「フフン♪それほどでもっ。男の子で菊って名前も可愛いしねぇでも今時分こんな所を歩いてるという事は本当に近くに住んでるのかなぁ?なんかフラフラしてるし」
「さぁ……お母さんを…亡くされたって…聞いた…引っ越してきた…のかな」
「…無理じゃない?この辺の土地は他人に貸してないし――…‥」
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