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「疲れました……ただいま帰りました。母上…眠いです。ですが今日中にプリントをやらなくては…あぁ…何やらめまいがします…顔を洗って引き締めましょう…」
テントから出たらフランシスさんとヘラクレスさんがこちらをみていてばっちり目も合ってしまって…
「あはははははははははははははは!!!!!!!」
「フランシス…笑いすぎ…」
「………」
私は二人に連れられお家の方に上がる事になり、秘密のテント暮らしをしていた経緯を説明しました。
「…それで…テント暮らし…いつ頃から…?」
「一週間ほど…」
フランシスさんはよほどツボったのか今だにくっくっと肩を揺らして笑っている。
私は冷や汗でいっぱいいっぱいだ。
「おかしいと…思った…小山は…草摩の…土地だから…貸しても…売ってもない…」
「テント…テント生活…ぷぷ」
私は制服のズボンをギュッと掴む。
「あの…お願いします。しばらくあの場所を貸してください…改築が終わり次第立ち去ります。お金…はあまりないですが払います…お願いします…」
「あそこ危ないよ。崖の土ゆるいしチカンもたまに出るし第一、君みたいな可愛い子が何ヵ月もテント暮らしなんて無理だよ。あーおかしかった。」
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