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「やっと笑い…終わったの?」
「大丈夫です。ナメクジにもなれました!!」
((うぇ))
私はすくっと立ち上がる。
「体力だって気力だって充分ばっちりあります。
だからお願いしますぅぅうぅ~」
「本田さん…!」
私はフラフラとそのまま倒れペタンと座りこんでしまいました。
「熱がある…顔色…悪いハズ…」
ヘラクレスさんは私の額に手をあてる。
「とりあえず氷、氷…あ、どこにあるんだぁ……?」
むあっと広がる台所の異臭とごった返しの台所。
「腐海の森です……」
「おっいいたとえだねぇ!!」
フランシスはピクッと反応し、微弱に聞こえる犬の遠吠えに顔つきを変えた。
「…ほら早速どこかで崖崩れが起きたみたいだね」
「え!?」
「この間の台風でまた土がゆるんだか?」
「あ、あの…どうして分かるんですか…?」
「………」
「ん~?野性の勘ってヤツかな…」
そう言うとフランシスさんは目を閉じてみせる。
「ふざけて…ないで…どこら辺に…被害あったか…分からないの?」
「クールだなぁヘラは」
「…もしかして」
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