第1話

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「やっと笑い…終わったの?」 「大丈夫です。ナメクジにもなれました!!」 ((うぇ)) 私はすくっと立ち上がる。 「体力だって気力だって充分ばっちりあります。 だからお願いしますぅぅうぅ~」 「本田さん…!」 私はフラフラとそのまま倒れペタンと座りこんでしまいました。 「熱がある…顔色…悪いハズ…」 ヘラクレスさんは私の額に手をあてる。 「とりあえず氷、氷…あ、どこにあるんだぁ……?」 むあっと広がる台所の異臭とごった返しの台所。 「腐海の森です……」 「おっいいたとえだねぇ!!」 フランシスはピクッと反応し、微弱に聞こえる犬の遠吠えに顔つきを変えた。 「…ほら早速どこかで崖崩れが起きたみたいだね」 「え!?」 「この間の台風でまた土がゆるんだか?」 「あ、あの…どうして分かるんですか…?」 「………」 「ん~?野性の勘ってヤツかな…」 そう言うとフランシスさんは目を閉じてみせる。 「ふざけて…ないで…どこら辺に…被害あったか…分からないの?」 「クールだなぁヘラは」 「…もしかして」
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