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「別にかまわないよ~日干しにしてる物だしね、でも若い子が見ておもしろい物なんて無いでしょ」
(美形な人です…)
「いいえ!そんなこの十二支の置物なんて素敵です!!」
私がそう言うと男性はしゃがみこみました。
「そうでしょう、俺も気に入ってるんだよ」
「しかし、猫はいないですね…」
「猫?あぁ、もしかして十二支の昔話に出てくる猫の事?へぇ……よく知ってるねぇ」
「はい。よく母上が聞かせてくださいました…」
神様が動物達に言いました。
「明日、私が開く宴会に招待してあげましょう。決して遅れないように」
それを聞いた悪戯好きの鼠は近所に住んでいた猫に宴会の日は明後日だと嘘をついてしまいます。
当日、鼠は牛の背に乗り宴会場の前でヒラリと着地。
その後から牛・虎と続き宴会は朝まで楽しく行なわれました。
騙された猫だけを除いて―――……‥‥
「何泣いてんの菊は!?」
「かわいそう…猫さんはかわいそう…っ」
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