第1話

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「私決めました!いぬさんをやめて猫さんになります…!!」 ※戌年をやめて猫年になると言いたい。 「どーでもいいけどかーちゃんは眠いよ」 この話を寝る前にされてふとんからでて涙ながらに訴えたものです。今では良い思い出。 「それくらい猫に思い入れがあるんです。」         ・・・ 「へぇ~~~~?あいつがそれ聞いたらどんな顔するかなぁ」 「はい?」 「いいえ―。でも君戌年なんだね。何かこう親近感わくねぇ…君も感じない?何たってお兄さんも“戌”だから…」 お兄さんがしゃべり終わる手前でガガンと音がしたかと思えば後頭部を何かで殴られ頭を下げている。しかしさほど痛いわけでめないのかみっともなきわめきちらす様子はないようだ。 「ね…」 お兄さんは最後の一文字を言い終えた。 「何デレデレと鼻の下のばしてるのさ」 「…………」 びっくりして声がだせません 「やたら痛いなそのカバン!辞書か何か入ってない!?」 「うん2冊ほど」 「!」 この声は…聞き覚えがあります…
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