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「本田さん…知ってる?十二支は…本当は…十干十二支…で…数詞…や…時計として使われ…その後…陰陽五行や相生相剋が取り入れられ…吉凶を…占う物になったんだ…」
「動物は関係無かったんですか?」
「うん。いつ頃…どんな根拠に基づいて動物を…あてはめたのか…は………はっきり判明してないらしい…けど猫が…十二支に加わる隙なんて初めから…無かった…でも俺は…その方が良かったと…思う…けど…十二支の仲間になれたからっ…何だって言うんだ…本当に…バカだよ…猫って…」
「?」
分からない方向に行っているような…
「つまりヘラクレスさんは…猫が嫌いなんですか?」
ヘラクレスさんは私の声に気づくと振り返った。
「……………」
ヘラクレスさんはなんとも妖艶な笑みを浮かべてこちらを観ていました。
え……?
キンコーン
カンコーン
え″!?
バッと私は時計を取出し時間を確認した。
「あぁっ!もうこんな時間…!?バイト…!!ヘラクレスさんごめんなさい私バイトに行かなくてはっ遅刻してしまいます!!」
「本田…さん」
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