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「葉月・・・」
私は右手を葉月の前へと出した。
「な、何?」
私は無言のまま、さらに手を突き出す。
「ちゃんとレポートは自分でやるからさ・・・」
「うん、やろうね」
私は葉月の前に手を出したままだ。
「だから、お願いがあるんだけど・・・」
「うん、知ってる。だから手出してるんじゃん」
葉月は観念したように、渋々と開いたままのスマホを私の手に乗せた。
私はスマホに視線を落とす。
「なんでわかったの?」
「ん、葉月はわかりやすいから」
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