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私は元々、外の世界――日本のとある小さな街の小さな音楽サークルでボーカルをしていました。
熱狂的なファンがいるでもなく、かといって人気が無いわけでもない、普通のサークルでした。
私が幻想入りした日・・・・それは1ヶ月前の雨の降る日でした。
いつも通り、スタジオに向かう道を歩いていた私。
いつもと何ら変わらない昨日と同じ道――の、はずでした。
最初に異変を感じたのは家を出てから5分経った時の事でした。
コンビニのある三叉路を右へと曲がった時、一瞬・・・・風景が歪んだように見えたのです。
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