始まりの唄

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広いスペースに所狭しと謎の機械が設置してある。機械はそれぞれチューブが繋がっていて部屋の中央にある少し高いお立ち台に全て繋がっている。その機械の周囲には、独特の白衣を着た男女十数人が機械に設置されたモニターに視線を注いでいる。 「魔力、束魔力共に安定。座標の指示をお願いします」 お立ち台に最も違いモニターを見ている男が脇に控えている男に問う。 「座標か?現界のエリアβ2241・1486だ。場には帰還用に別の門〔ゲート〕を設置しろ」 男は淡々とまわりの人々に指示をしていく。 時が経つにつれて部屋全体に珠状の光が浮かんでくる。魔力の半具現結晶体だ。 少し説明をしよう。魔力は通常どれだけ濃い場所でも具現結晶現象が起こることはない。この現象が起こせるのは、術者が魔力を束ねるのに必要な力・・・束魔力によって魔力を集束させる時のみである。
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