魔法の使えない少年

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「完璧だ。それだけ勉強できるなら何故寝るんだ」 凜の完璧な解答に少し驚きながら尋ねた。 ……が、 「めんどくさいからです」 一言の返答、これに少し呆れながらも授業を進める。 「はぁ……まぁいい。次は魔術についてじゃあ、間宮!」 今呼ばれた間宮という生徒だが、フルネームは間宮 七海(まみや ななみ) 学年で常にトップの成績をおさめている優等生だ。さらに、実は凜の幼なじみである。 「はい。魔術とは魔力を使わずに、魔法を使う技術です。魔力ではなく魔法陣を媒体として発動するものです。魔法陣が必要なので戦闘などで使う人は、少ないです」 七海は説明を終えるとすぐに座った。 「よーし完璧だ。みんなも覚えてると思うが、このことはよく復習しておいてくれ。じゃあ次の授業は戦闘訓練だな。第二競技場に集合してくれ」 綾香が説明を終えた瞬間にチャイムがなり、休み時間となった。 「りーん!」 この声と共に登場したのは、高橋 翔太(たかはし しょうた) 凜の親友だ。翔太は魔法の腕に関しては学年でも上位だ。 「オッス翔太!」 ハイテンションでかえす。 「次の授業だけど……どうする?」 次の授業の事について聞く翔太。それに対して、 「俺サボろうかなー……魔法苦手だし」
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