魔法の使えない少年

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「おお~痛くない!BEGINNERでこれは凄いな!」 BEGINNERは簡単で威力は低い魔法なのだが、七海の魔法は効果は高かった。 「なに言ってんの?こんなの普通じゃない!」 照れ隠しの様に言う七海。普通にできるのは、学年の上位の人達だけだよ。と凜が心の中で叫んでいたその時、 「授業始めるぞ~」 先生が、授業を始めるため全員を集めた。そして、全員が集まったのを見計らってから、 「これからお前等にやってもらうことは、1対1の模擬戦だ。ここで戦った相手とテストで戦う相手は、違うからな!それじゃあ名前を呼ばれた者からなかに入って戦ってもらうからな」 先生が呼んだ人から戦うことになった。 なのだが実力の近い者などは考えず適当に組ませているのは綾香だけが知る事実だった。 「じゃあ神永~!あと高橋!」 凜と翔太の名前を呼んだ先生。 「……はぁ!?まてまてまてまて!!何故実技の成績最悪な俺と学年トップの翔太があたるんだ!?」 まさかの学年トップとあたるはめになった凜。当然の疑問を口にする。 「あ?さっきの授業でめんどくさいと言ったからだ」 その、仕返しだ。と続けた先生。 「まぁいいじゃないか、やろうぜ!」 乗り気の翔太。それを見てしぶしぶ舞台に上がる凜。 「あ、模擬戦だからといって手を抜く必要は無いからな~?魔法も魔術もどんどん使え!」 魔法も魔術もありという宣告。 「ちょっとまって……、あれ?俺死ぬんじゃない?」 確かに魔法が使えない凜が勝てる確率はほぼゼロだろう。 「冷静になれ?お前が魔法を使ったら俺は死ぬぞ?」
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